健診で血尿といわれたら(顕微鏡的血尿)
尿の色は変わりないのに、健診で尿潜血を指摘されることがあります。これを顕微鏡的血尿(目に見えない血尿)といいます。自覚症状がないから大丈夫というわけではありません。健康な人には血尿は認められません。血尿は体のどこかに異常があるというサインなのです。泌尿器科受診をお勧めします。
◆考えられる疾患
- ・腎炎(急性腎炎・急速進行性腎炎・慢性腎炎など)
- ・尿路のがん(膀胱がん・尿管がん・腎盂がんなど)
- ・尿管結石症
- ・若年者の場合は先天性の疾患が見つかることもあります。
◆どんな検査をするの?
- ①まず、尿沈渣といって赤血球や白血球、円柱などを顕微鏡で観察します。当クリニックでは自動分析装置を使って詳しく調べています。
- ②超音波検査で腎臓や膀胱の異常がないか調べます。
- ③尿細胞診といって、尿中の悪性細胞の有無を調べます。
更に血液検査やレントゲン検査、内視鏡検査が必要な場合もあります。